コラム 研究開発コラム

毛包幹細胞の勉強会を開催

02_22013年2月6日、NPO法人F.M.L.理事会において、川上専務理事のお声掛けにより北里大学医学部皮膚科学教室専任講師の天羽康之先生をお招きし、「皮膚における毛包幹細胞の分布と役割、再生医療への臨床応用に向けて」と題した講演をしていただきました。

天羽先生は、毛包のバルジ領域上部でネスチンという分子を発現する細胞が、ニューロンやケラチン細胞、グリア細胞、平滑筋などへ分化する能力を持つ細胞、すなわち多分化能をもつ幹細胞であることを発見されました。さらに、このバルジ領域上部から分離した毛包幹細胞をマウスの脊髄損傷部などに移植すると、グリア細胞に分化して損傷部を修復したという研究成果を発表されました。
この領域から取り出した細胞を交通外傷や指切断による皮膚、末梢神経部や骨髄損傷部の修復・再生に使えないかと研究を続けられていて、さらに、自己の毛包幹細胞を用いた毛包再生医療が実現できないかと考えているとのことでした。

今後もF.M.L.では再生医療の研究者を講師にお迎えした勉強会を開催し、臨床応用へ向けてのさまざまな可能性を探ってまいります。

(F.M.L.スタッフ)

01_2天羽康之 先生 ご略歴

北里大学医学部を卒業。同大学医学部皮膚科学教室助手、カリフォルニア大サンディエゴ校医学部外科学教室、北里大学医学部皮膚科学教室診療講師、同大学専任講師、独立行政法人国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長などを経て、北里大学医学部皮膚科学教室専任講師。

 

 

 

 

◎天羽先生の毛包幹細胞に関する主な研究論文
“Multipotent nestin-positive, keratin-negative hair-follicle bulge stem cells can form neurons” (Proc Natl Acad Sci USA, 2005; 102:5530-5534.)
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“Nestin-positive hair follicle pluripotent stem cells can promote regeneration of impinged peripheral nerve injury.”(J Dermatol. 2012 Jan;39(1):33-8. )
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