コラム

マウス体内でラットの膵臓を作成

東京大医科学研究所の中内啓光教授らは9月3日、ラットの膵臓をマウス体内で作成したと米科学誌Cellに発表した。
中内教授らは、遺伝子操作により膵臓の発生を不能にしたマウスの受精卵に、正常ラットから採取した多機能性幹細胞を注入して、代理母マウスの子宮内に戻すという実験を行った。その結果、ほぼ完全に機能する膵臓を持ったラットが生まれてきた。この様な異種の生物を用いたキメラの作成は世界で初めてである。この技術を応用すれば、将来的には動物の体内で作成したヒト臓器を、ヒトに移植できる日が来るかもしれない。
ただし、「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」において、ヒト動物交雑胚を動物の胎内に移植することは禁止されており、ヒト臓器の作成に関しては、技術的な問題以上に倫理的な問題が多く残されているといえるのかもしれない。


Cell. 2010 Sep 3;142(5):787-99
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