学会・論文

第16回日本抗加齢医学会総会

6月10日から12日の3日間、パシフィコ横浜にて第16回日本抗加齢医学会総会が開催された。5000名を超える盛会となり、活発な議論が交わされた。

会場まえ
演題は、腎泌尿器疾患、サプリメントの成分、男性医療、長寿遺伝子、女性の不定愁訴、腸内細菌、水素水など多岐にわたって発表された。腸内細菌は、一般的にも認知されてきており、出展企業も積極的に腸内フローラに関する製品のアピールをしていた。初日に、「アンチエイジングは企業の健康経営にどのようにかかわることができるか」というシンポジウムがあり、商社などで残業を減らす取り組み、心のストレスチェックを確認する効果などが紹介された。民間企業がいかに健康維持について関心を示しているかを知ることができた発表だった。


男性医療についても、年々発表演題が増えている。テストステロンのインスリン抵抗性に対する効果や血管内皮細胞の改善、中枢神経への作用が紹介されていた。日本人の長寿は世界に知られているところであるが、女性に比べると男性は少々分が悪い。また女性更年期障害の認知が広がってきているのに対して、男性更年期障害を知っている人は比較的少ない。学会での発表が増えることによって、男性医療への関心度も増えるのではなかろうか。


小山先生今回、我々F.M.L.は「超高分解能頭皮MRIによる男性型脱毛症の画像診断」、「ライフログアプリ及びグリシン含有サプリメント使用による睡眠改善効果について」(アンファー株式会社との共同研究)という発表をおこなった。男性型脱毛症(AGA)の診断基準としてマイクロスコープなどで頭皮を確認する方法がある。しかし、ドクターの主観によるところが大きく、客観的に数値でAGAの進行度を確認できると治療もしやすいのではないかというところから研究が始まった。MRIでの画像診断は現状高額であるが、技術革新が進めば、こういった診断方法も一般的に行えるのではなかろうか。


川島先生
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