学会・論文

第16回日本Men’s Health医学会

第16回日本Men's Health医学会7月8日から10日の3日間、札幌にて第16回日本Men’s Health医学会が開催された。初日は、札幌医大、2日目以降は京王プラザホテルに場所を変えて演題の発表が行われた。初日は第7回テストステロン研究会も合わせて開かれた。

演題は、LOH症候群、テストステロンとメタボリック症候群の関係、タダラフィルの研究、男性不妊の現状など泌尿器科はもちろん、それ以外の分野からも数多くの発表があった。特に2日目の午後の演題、「骨盤底筋群の鍛え方」、「見た目のアンチエイジング」、「髪におけるメンタルの問題」といった整形外科や形成外科、精神科の医師からも発表がなされ非常に幅広い分野からの発表がなされ盛会のうちに終了となった。

タダラフィルについては、著名な先生方が多くの発表をされ、注目度の高さを伺うことができた。本剤はEDや前立腺肥大に投与される薬であるが、血管内皮に対する論文も多く発表されており、今回も徳島大学循環器内科の佐田政隆教授が心血管系に対するタダラフィルの作用を発表されていた。



小林理事今回、我々F.M.L.は小林理事が「髪の先から心の中まで」、小山理事が「超高分解能頭皮MRIを用いた男性型脱毛症の頭皮の厚さの計測」という演題で発表であった。小林理事はアンファー株式会社共催の講演で、毛髪について精神科医からの立場で臨床現場を紹介した。同じくアンファー株式会社共催で、湘南鎌倉総合病院の山下理絵先生も発表された。形成外科医からの見地で女性だけでなく、男性も顔のシミを除去すると大変喜ばれるという部分が印象的だった。




小山理事小山理事の発表は、前回は症例数が6例だったが、今回は12例まで増え、頭皮の厚さと毛髪量が有意に相関するという内容だった。まだまだMRIでこのような撮影をすることは検査費用としては保健適応外となるため高価となってしまうものの、自分の頭皮状況がよく理解できることから、今後検査実績が確立されていけば満足度の高い医療につながることが期待された。





札幌開催であったが、回を重ねるごとに参加人数も非常に多くなっており、Men’s Healthへの意識の高さが伺えた会であった。
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